三重県北部~中勢地域海況予想@8/22
伊勢湾の底層では神島から知多半島沿岸を除いて広範囲に貧酸素水が分
布している。
鈴鹿市沿岸と松阪市から鳥羽市の沿岸では10m層まで貧酸素水が上がっ
てきている。
一方、水温は依然低めで、10mや底層では平年値に比べて3℃ほど低い。
●8月4日の調査結果 8月4日の調査船「あさま」の定線観測によると、
水温は、表面で24.7から28.3℃、10mで18.5から20.0℃、底層で
16.2から20.1℃の範囲にあり、表面では四日市沖の測点を除いて、平
年より1℃ほど低く、10mと底層では平年値より3から4℃も低く、全般にか
なり低めであった。
塩分は、表面で10.8から26.1、10mで31.3から32.8、底層で31.1
から34.0の範囲にあり、表面の塩分は平年値より低く10mと底層では湾
口部の中・底層から流入した湾外水の影響で平年値よりやや高くなっていた。
DO(溶存酸素量)は、表面で7.5から13.6ppm、10mで0.8から5.4pp
m、底層で0.1から4.5ppmの範囲にあり、表面では平年並かやや高かっ
たが、10mでは特に三重県側で低く、湾口部の底層から愛知県側に沿って
湾外水が流入し、それに押される形で、湾中央部の2ppm以下の貧酸素水
塊が三重県側に分布していた。底層では神島から知多半島先端を除いて
全域が2ppm以下となっており、貧酸素化の進行が著しい。
水温は平年よりかなり低めの状態が続き、底層の貧酸素水の範囲は平年よ
りかなり大きい。
上記内容は、三重県水産試験場からの「貧酸素水塊」に対する観測結果
三重県水産試験場 調査船 あさま による観測データ
今年は、例年より水温が低い状態にありながら海水温が、上昇する季節
に台風と低気圧の影響による降水の影響で流入河川水と外海からの流
入により海水温分布が、水平方向に展開する事により低層に貧酸素水塊
が三重県沿岸よりに大きい規模で発生している。という意味で捉えて下さい。
今年は、赤潮の発生数も例年に比較すると少なく四日市港で発生している
のを見かけましたが、霞埠頭に関しては発生回数も少ないようです。
これは、沿岸に流入する河川と海底地形と潮の流れによる差という事です。
今後、高い気温と高海水温という状況が続き、気圧配置が若干今と変化す
る事と日照時間の変化に絡んで風向きが山からに変化すると伊勢湾奥の
海域は垂直方向に低層の貧酸素水塊が、表層に湧き上がる事で甲殻類・
移動距離の少ない魚類が一斉に表層に浮いてくる現象が起こります。
釣り場の選択とチョイスには、天候の変化と雨・風を意識する事が重要に
なります。
表層を魚類や甲殻類が、浮いている「透明度の高い海水」では釣りは成立
しませんよ!
蛇足その1
今年のマルスズキの当歳魚は、大きさが非常に小さいです。
例年この季節は、約30cmに成長した魚を多く見かけますが今年は
今の季節になっても20cmないもしくは10cmない大きさの魚を良く
みかけます。
こんな年は、10年前に一度ありましたがあの時どうだったかなぁ~と
思い出す今日この頃です。
蛇足その2
河川から流入する水には、この季節の海にはメリット・デメリットが
あります。連日、好天が続き海水温が上昇して非常に暑い時に一
時的な降水による河川増水は、海へ「溶存酸素」という酸素を供給
し表層水温を下げて栄養塩基やリン等の植物プランクトンが必要す
る栄養源を運びますが、その後好天が続くと海へ流入した養分によ
って植物プランクトンが多く発生しすぎる事で「赤潮」の発生に繋がる
のです。
メリットは、一時的に溶存酸素を供給し栄養分を運んでくれる。
結果、食物連鎖の底辺を築くということ。
デメリットは、養分と日照により植物プランクトンが多く発生しすぎる
事でそれらが海底へ沈む過程で分解され酸素を消費する事で貧酸
素水となること。
赤潮がちな海域は、潮の流れも様々な要因で滞留することもあるの
で釣り場選びは、様子を良く見ておく事が重要ですよ。
ここで釣り場選択と対象魚に関しての影響ですが、シーバスに関して
は赤潮の海でもポイントには居ます。釣り方も表層の赤潮の層を良く
見切れば、レンジを合わせれば釣りは成立。
しかし、苦潮「貧酸素水」となれば場所を移動します。
ここで夏のタイドグラフと潮位変化と良く行くポイントとを付き合わせて
ベストな選択が必要です。
※ 河川中流域で狙う方は、意識するのは潮位変化と天候のみで赤
潮等々は無関係です。
5 Comments:
書き込み有難うございました。
三重の磯から青物狙いというと、ベストシーズンは何月頃になるのでしょうか?
また渡る磯は紀東、南紀どちらに分があるのでしょうか?
ヒラも絡めてとなると、南紀なんでしょうか・・・
欲張りですが、どうせ遠征するんであれば両方狙いたいとむしの良い事を考えてます(笑)
渡船を使っての磯は志摩半島・紀東とあり
ます。南紀は渡船でなくとも充分良い釣り
が出来ます。場所によって違いますね。
地磯となれば、志摩半島と紀東の一部にありますが志摩半島では、水深によっての選択なのでそれに応じてです。
これも場所によって違いがありますので浅い場所・深い場所によって変わります。
シーズンとしては青物の種類によって変わります。
ブリ系の魚は、9月半ば以降で11月末までが
志摩半島
紀東は場所によって変わりますが、9月半ば
から春まで
南紀は、一年といえば良いかも知れませんが、晩秋から春までがベストシーズンです。
磯は、場所によってタックル選定も変わりますから、ロッドのパワーはやり方に応じての選択です。
年によって回遊量も違いますのでなんとも
言えないのが青物です。
種類もありますからね。
福井の地磯も青物は狙いやすく回遊量も多いです。
総括して言うと
サゴシは、ベイトによって釣りにくい時も
ありますが、比較的簡単なターゲットです
が、狙うならば5kg以上10kg未満の
ブリ・ヒラマサ系でしょう。
私は一時期マグロ狙いで良く行きました。
その時はGTタックルを持って行きました。
ただ、出会う事はなかったですがようやく
春にかけましたが・・・究極のターゲット
という枠が広がるのが青物狙いですね。
ヒラスズキと両立は難しいですよ。
どっちも釣りのスタイルが違いますしどちらも疲れる釣りなので私は、どっちか決めてから釣りをします。
サラシで両方が釣れる時は別ですが・・・
ご無沙汰です!!
海釣り1年生の僕には、むちゃくちゃ勉強になりました。最近の状況とつき合わせてみるとなるほどって事がいっぱいありました。
また、色々おしえてください^^
海は奥が深いですね~!!
それと、
つれが幸福村のイベントに行ってたらしく
むちゃくちゃ楽しかったって言うてました。
来年は僕もお邪魔したいと思います^^
伊勢湾の貧酸素水も結構溜まっているのですねえ。
学生時代にそんな事、少しだけ勉強したなあ。
淡水は水の動きがシンプルなので簡単ですけど海は水の動きが複雑なのでちょっと難しいですね。
けんじくん
毎度!
ちょっと今月は忙しかったから釣りも
ご覧の通りの状態よ~
この前、松永君から謎めいたメールが
来てその真相を聞きに桑名に行こうか?
と思ってたんよ。(笑)
幸福村のイベントは今年で終了!の予定
が来年も継続するかもよ。
どっちにしても規模縮小で楽にやって欲
しいのも本音かな??
しえらさん
伊勢湾の環境は、厳しい問題を抱えてい
るのも事実だけども僕が子供の頃と比べ
て良くはなっているのも事実。
いつまでも楽しく釣りをしたいし色々な
魚種で良い水場と出会いたいもんです。
私の好きなとある方が、言ってます。
「海は色々な栄養が、混じったスープ」
と釣りをしていて魚が釣れた、釣れない
の何故?何?どうして?の中に色々な
仕組みが含まれているように感じます。
そんな謎を再現性のある形で解決できる
とより楽しめる幅が広がると思ってます。
釣果や技法に捉われずより楽しめるよう
に知的好奇心を少しでもかき立てられた
いと思ってます。
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