青潮のこと
毎年、6月を過ぎると青潮と呼ばれる「貧酸素水塊」という湾の低層部にある溶存酸素量の少ない海水が湧昇する現象が起きるのだが、今年はまだ発表されていない状況にある。青潮と貧酸素水塊に関しては、赤潮との関連もあり季節変化に伴い表層に発生したプランクトンが死滅して低層部に沈殿し、それが自然分解に至るまでのプロセスで海中溶存酸素を消費して貧酸素水塊となり、潮流と風により湧昇することで水温差のある海水が、上下方向への移動を行う事で沿岸の表層に広く停滞する現象となる。この青潮が、発生すると溶存酸素の低い海水が移動する事で移動を多くしない魚介類が大量死滅を引き起こす事は知られている。早い年では、5月に観測されるのだが幸いな事に今年は発生している様子はないようだ。これから晩秋にかけて沿岸に貧酸素水塊が、寄ってくる季節になるけれども秋雨前線が活発で台風が随時接近となれば貧酸素水塊の規模が小さくなるか、暖かい海水と低層部にある海水とが、混じわりにくい状況となってくれる事を最近願うばかりです。今年の梅雨は、九州に非常に影響を与える気圧配置になっているようで当地の方々の苦労を感じさせるニュースを度々見るが、この三重県にもたらす今後の影響はいかなるものなのだろう。天気で良く聞く「年間降雨量」という平均値は、過去から現在に至る降雨量の平均値である事は、誰でも分かる数字でありますが、私としてはこれと梅雨時期の雨量とに相関関係を感じている。空梅雨の時は、台風または秋雨が多く、また逆に梅雨時期に多く雨が降ると秋は好天の年もままあるからだ。雨のもたらす恩恵として河川から流入する淡水により溶存酸素量が増え、また海水温度の変化帯の上下差も低くする事で貧酸素水塊の発生を抑えてくれる大きな要因とも繋がるように感じているからだ。
青潮・貧酸素水塊に関して知識のない方はこちらをクリックして見て下さい。http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=2287
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