Sunday, June 18, 2006

雑記

伊勢湾は、豊かな海と呼べるのか?
というテーマと過去から海を見続けた漁師さんからの聞き取りで
編纂された書物です。下記URL参照

http://www006.upp.so-net.ne.jp/Nrs/memo0512.html

私の生まれ育った三重県四日市は、子供の頃親父に連れられて
見た海より、今現在の方が海は活力に満ちています。
昭和50年代は、コンビナートからの廃水や護岸工事・全国的に三
重県は下水道普及率も低く、海に色々な物が垂れ流し状態でした。
潮の流れが悪い港の角には、ヘドロ臭が漂い。
魚が死んで浮いている姿や脊椎の変形したボラやサバやスズキ等
を見かける事が多かったものです。
河口の干潟も消失した所もあり、私が小学生の頃に潮干狩りに行くと
足でカレイ幼魚やハゼ・コチを足で踏みつけて捕まえる事が容易でした。
西風の日に海へ懐中電灯を持って行くとワタリガニも今より沢山見かけ
最近は、滅多に見ない「紋付カニ」も多く捕る事が出来ました。
近郊の里山には、農薬流出により川魚が沢山死んで浮いている光景も
みけながらも「カスミサンショウオ」や「モリアオガエル」といった両生類。
「アジメドジョウ」が沢山いる湧水沸く川や今のような川でない頃「サツキ
マス」も三滝川上流の淵に溯上して来たのが休んでいました。
しかしながら、当時より綺麗になりつつある、海ですがやはり過去と現
在とでは大きな差があるのです。
生産性の高い・活力ある海を取り戻すには何が必要でしょうか?
これは、海が良くなる事だけでなく近郊の里山保全・四日市周辺とな
れば、鈴鹿山脈の山の保全も大切なことです。
海は、以前に比べて良くなりつつありながらも里山は、宅地開発によっ
てなくなり、川は水量も減り底も浅くなっています。
山の保水力が、落ちてきているのが実際なのでしょう。
三重県は、国定公園も県面積に比べて多くある自然に恵まれた土地
と言えるのですが、これから何が必要で何が大切なのでしょうか?

海の浄化性向上・生産性向上には、包括的な自然環境の保全が必要
です。
これには、干潟整備・藻場環境の保全と復旧に留まらず。
海の浄化能力を向上させる策が必要でしょう。
吸収できる能力も限りが、あります。
その為には、海へ流れ出る河川流域の環境だけでなく三重県側伊勢
湾の背景にある山の保全も必要となるでしょう。
現状の浄化能力に見合ったバランスを考える事も必要でしょう。

海を見るだけで語れない。山を見るだけで語れない。
環境保全と人間が暮らす環境とのバランス
上手に自然と関わっていけると良いですね。

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